真宗豆知識 真宗大谷派 西念寺  
 
真宗門徒のお盆飾り

〜門徒にふさわしいお内仏のお飾りを

 
 
お盆を迎えるにあたり、真宗門徒にふさわしいお内仏のお飾りの仕方を知っておきたいと思います。
 
  〔掃除とお磨き〕
    まずお盆(8月13日〜15日)に入る前にお内仏を掃除し、仏具のお磨きをします。
掃除は毛ぼうきなどでほこりを払い、うるし塗りや木の部分は柔らかい布で乾拭きします。真鍮製の仏具は金属磨きでていねいに磨きます。
 
  〔お飾り〕
    さらに打敷(うちしき)をかけ三具足(みつぐそく=鶴亀の燭台・香炉・華瓶)をお飾りします。
打敷とは金襴などで美しく作られた三角形の敷物で、色や図柄はさまざまですが、お盆にふさわしい蓮などの模様を選びたいものです。
お仏花は、槙の木を真(しん)にして、季節の花をさしまぜるのが原則ですが、松、渋木、樒(しきみ)を真になさったり、季節の花だけになさっても結構です。ただ、花は棘のあるもの、匂いのきついものを避けてください。
 
  〔お供え〕
    お供えは供笥(くげ)に白い小餅、もしくは平たく作った白玉団子を盛ったものを一対お供えします。季節の果物やお菓子などは、お内仏の外にお供えするようにします。
真宗では、お盆用によく市販されているお供え物やナス、キュウリで作った供え物などは必要ありません。またお膳やお茶を供えたりもしません。お仏飯だけで結構です。
また、盆灯籠があれば、それを置いてもさしつかえありませんが、わざわざ買い求めてまで飾る必要はありません。オガラで迎え火・送り火を焚く必要もありません。
 
  〔お勤め〕
    真宗門徒はお盆のさまざまな俗信に惑わされずに、正しくお荘厳されたお内仏の前に座り、自分を育ててくださった亡き人の恩徳を深く偲びつつ、「正信偈(しょうしんげ)」を家族全員でお勤めしたいものです。
 
(東本願寺難波別院「南御堂」より転載)

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