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人生の同伴者 後世の創作ではありますが、親鸞聖人の御遺訓〈ごゆいくん〉として伝わるものに『御臨末の御書』〈ごりんまつのごしょ〉があります。
があります。 殊に、「1人居て喜ばは2人と思うべし。……その1人は親鸞なり。(念仏を喜ぶ人が1人でもあればそこに私親鸞が共に居る)」という1句からは、先人が聖人をどのような方として仰いできたかを窺い知ることができます。 「士は己を知る者のために死す」(『史記』)という言葉さえあるように、人間はたった1人でも自分を理解し、認めてくれる人が在るならば、どんな困難な道でも勇気と自信をもって歩けるものです。 先人は聖人を、そして阿弥陀如来を「見ていてくださる方」、そして「『難度海』〈なんどかい〉たる人生を共に超えよう、と一緒に歩んでくださる方」と仰いできたのでしょう。 今日の報恩講をそんな親鸞聖人と出遇う大切なご縁としていただきたく存じます。 (『親鸞聖人報恩講 1分3分5分あいさつ法話実践講座』(四季社・2004年6月刊) |
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